こんにちは、かいんです。
にじさんじ甲子園というのを初めてリアルタイムで見ました。
本戦Aリーグ、白熱した試合でしたね。
自分はリゼ・ヘルエスタさんのファンなので王立ヘルエスタ高校の応援をしていました。
また、元々社築さんはトークがおもしろくて好きで、育成配信のときから追っていたので、横須賀流星高校の応援もしていました。
いやー、面白かったです。試合展開もそうなんですが、改めて「舞台的な面白さ」みたいなものを感じました。
今回はその「舞台的な面白さ」について、お話ししたい。
配信中の出来事は全て作品の一部である
ああいったリアルタイムの配信は、そこで行われたあらゆることを引っくるめて1つの"作品"になってしまう、というのが不思議で面白いですよね。
舞台というのは1つとして同じ舞台はなく、その場その場の失敗なんかも引っくるめて舞台です。
舞台は生き物なんていう表現がありますが、まさにリアルタイム配信は舞台に通ずる面白さがあると実感しました。
例えば、舞台では緊張のあまり声が出なくなってしまった演者を逆手にとって、演出によって「深い絶望に陥った人」というような見せ方にも出来るわけです。
にじさんじ甲子園2023で何が起きたのか
ヘルエスタ高校は今回、1勝2敗1分けでAリーグ4位という戦績で、優勝の権利を失ってしまいましたが、私としてはリゼ・ヘルエスタさんの試合の演出力みたいなものに感動しました。
というのも、引き分けも含め、大接戦のシーソーゲームを幾度とつくってくれました。
操作自体はコンピューターであるし、采配によって意図的に接戦を演じていたわけでもないので、彼女は直接的には無関係ですが、「試合の魅せ方」としては満点だったのではないかと思います。
本人としては接戦の状態は苦しいはずだし、負けてしまえば悔しいはずではあるのですが、リスナーの目には、それらを引っくるめて「面白い試合」として映るわけですから。
ゲームに本気になるのは楽しい。さらに勝てればより楽しい。それはここにいた配信者らに共通する気持ちであることは確かなのだろうと思います。
一方で、この試合の模様を配信してリスナーに見せている以上、1つの「配信」であるわけです。
つまり、敗北してしまってもそれは1つの「配信」としては成功している。配信が成功していれば、最終的には"勝利"になります。
言い方は悪いですが、試合に負けて勝負に勝つ、的なやつです。
ゲーム内で勝っても負けても、配信としては成功し得る、という不思議。これがリアルタイムの配信の面白さの1つといえるでしょう。
ただし、成功し"得る"というだけで、本当に成功するかどうかは、その結果に至る過程に依存するものではあります。
また、成否は個人の解釈に依りますし、どんな内容であろうと、結果は得られるわけですから、そういった意味では本質的な失敗というのは存在しないのかもしれません。
配信を「魅せ」続けた配信者
リアルタイムの配信を魅せるということ。
この点に注力していた配信者がいました。
黛灰さんです。
惜しくも引退されましたが、彼はあらゆる配信が「最終的にどういった配信になるのか」、「リスナーに自分のキャラクターはどう映っているのか」ということを考えていた人間でした。
もちろん、どんな配信者もそういったことを考えているとは思うのですが、彼はそういった姿勢を全面的に押し出していました。
この辺りが彼のそういった面がよくわかる配信だったと思います。
vtuberに関してはライトな人間なので、チョイスが浅いのは許して...。
特に桃鉄の配信は、リアルタイム配信的面白さという点において特出しています。
相羽ういは、緑仙、北小路ヒスイの3人と桃鉄をするか、森中花咲さんと桃鉄をするか。
その間をアドリブ的に揺れ動く黛灰。
「逆凸桃鉄」という企画を被らせること。そこまでは台本通りですが、それ以降のやりとりはアドリブです。
相羽ういはがメンバーを3人集める一方で、森中花咲は1人も集められず。彼はその時点で一旦森中花咲サイドに付くことを決めていたのと思います。
そうではなく、森中花咲が1人になったことを利用して、
2つの配信を横断した1つの物語
をつくりあげようとしていました。
今回の記事はこれで以上になります。
Vtuberに関しては自分はいわゆる"にわか"ですので、有識者の方々はいろいろ言いたい部分があったかと思いますが、その点ご了承いただけると幸いです。
にじさんじ甲子園2023は昨日で全行程が終了しました。
エキシビジョンもやるみたいですが。
3日目の試合についても以下で少しコメントします。
ネタバレ
結果はにじさんじ高校が優勝。
横須賀は決勝にて0-8で大敗を喫しました。
勝敗はいずれにせよ、もう少し競った試合展開であれば作品としては盛り上がったのでしょうが、それに関してはどうしようもありませんね。
そういった意味では3位決定戦の勇者育成 vs まめねこ は1番といってもよいくらいの面白い試合展開を見せてくれました。
ともかく、決勝に関しては椎名監督もプレッシャーの中戦い抜いたということで、全監督に拍手を送りたいところです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。