外部院試を受験される方へ-東大院受験の経験を踏まえて-

(注:ガチガチの合格体験記を望んでいる方は、以前の記事『東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻生命環境科学系に合格した。』を読んでね。)

 

こんにちは。久しぶりの更新です。MyGO!!!!!の記事以来ですね。

あれからいろんなことがあったような、なかったような。

MyGO!!!!!のライブに行ったり、大洗に行ったり、原付で東北から関東まで走ったり、つい先日から新たな研究室での生活が始まったり、でしょうか。

 

いろんなこと、ありましたね!

 

思い出を取りこぼしてしまうのはもったいないので定期的に振り返るべきなのかもしれません。

 

さて、当ブログの基本軸はアニメということで、私の大好きなアニメである『響け!ユーフォニアム』の3期も始まったところで、その記事を書くべきなのかもしれません...

 

が、です。

 

当ブログ、一番見られてるのってこの院試の合格体験記なんですよね。

kemo-no-kine-s.hatenablog.com

 

Googleから当ブログへのアクセス先の記事

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需要と供給がいかに大事かを思い知らされます。

 

 

実は先日、ありがたいことに、当ブログへ初のコメントが飛んできまして。

その院試合格体験記の記事についたコメントなんですけど、それがとてもとても嬉しくてですね。そのおかげでブログ更新モチベ爆上がりでして。その割に結局更新していなかったのですが。

そろそろ院試の季節でもあるので、もう一度、院試を終えてしばらくたったあとの所感なんかも交えて記事を書けたらいいかなと思い、本記事を書くこととしました。

 

なお、当記事はコメントをいただいた方とのやりとりの中で自分が返事をした内容をもとに作成しています。

 

この時期から院試勉強を始める方へ

正直、全然間に合うと思います。ただし、いくつか条件があります。

①既に志望研究室はもう決まっている/決めている状態

②使用する英語資格試験の申し込みを終えている状態

が望ましいです。

 

①に関してですが、これは確実に確定させてなければなりません。というのも、これがないと

・勉強を進められない

・過去問を手に入れられない

ということになります。

 

志望研究室が「不定」であるなら全ての研究室に対して対策すればいいだけなのですが、候補すら決まっていないとなると厳しいです。過去問ゲーである場合は他の受験者にアドバンテージを取られてしまいますし、志望先が決まらなければ十分な勉強時間が確保できないし、対策も不十分になってしまいます。

 

また、過去問の解答があることは大きなアドバンテージです。研究室の先輩に聞けば大抵の場合は手に入ると思います。志望研究室に訪問に行っていないということは、そのアドバンテージを捨てることになります。

解答があるとかなり勉強がスムーズに進みます。私の場合なのですが、まず自分で過去問を解いてみて、調べてもよくわからんというときに使っていました。キーワードさえ拾うことができれば、調べるのもより効率的になります。

 

②については、受験資格に関わってくるため、重要です。とにかく、出願に間に合う段階で申し込んでるかが重要です。出願できる形式で結果が帰ってくるまでに時間がかかるので、それも見越した上で申し込んでおく必要があります。TOEICは確かに2週間くらいかかったと思いますが、その点についてもちゃんと調べておきましょう。点数については気にする必要はないです。少なくとも自分が受けたところでは、自分が「「645点」」で受かってるので、特にレベルが高いとかもないと思います。相当悪かったら足切りとかされるか本試験で差がつかなかった学生で、どちらを落とすか決めるときの判断なのかなーと考えています。

 

学習計画について

これは本当に人それぞれだと思います。以下に示すのは一例です。

 

4月: 過去問で頻出の問題を解く、勉強する

5月: 調べながら他の過去問解答作成

6月: 過去問を解いてみて、解答を再現する

 

聞けば広域科学専攻(?)生命環境科学系(?)はどうやら今年から、受験日が1ヶ月程度早まったそうですね。それも踏まえての計画です。

 

まず4月ですが、過去問を遡ると、ほぼ毎年のように出題されている分野があるのがわかると思います。細胞内輸送とかシグナル伝達とか。これらの解答作成をするのがいいのではないかと思います。参考にすべき教科書は以前の記事に載せていたはずなので、そちらを参照されるとよいかもしれません。脂質ラフトの説明とか。

 

続いて、5月の計画についてです。次は他の問題についての解答を作成していくということになります。その過程で馴染みのない概念が問題に組み込まれているといった問題が生じてくると思います。そのときは調べます。本でも論文でもなんでもよいです。調べて、その用語について文章で説明できる程度にしておくのがよいと思います。過去問を遡ると、過去に出題で使用された用語が次年度以降問題になっているということが頻繁にあるのがわかると思います。そういったときに点数に繋がります。

 

6月についてですが、ここの院試については過去問の解答をつくることが全てだと思っているので、もはややることはないです。解答を再現する練習をするのがよいのではないでしょうか。

演習書などあればそちらに取り組むのもよいと思います。

また、書いていて思い出したのですが、大阪大学大学院理学系生物科学専攻の院試問題は公式の解答がついています。知識を補填するにはちょうどよい難易度で、しかも解答付きなので、演習にもよいと思います。私は解いたことはないですが、同じく生命環境科学系を受験した友人は解いていました。興味があれば覗いてみてください。

www.bio.sci.osaka-u.ac.jp

 

ちなみに完全な再掲になりますが、私が受験当時に立てていた計画を以下に載せます。

院試の学習計画(再掲)

ちなみに全く守れませんでした!

結局網羅的に取り組んだのは『理系総合のための生命科学』(以下、理系総合)だけで、こちらは5月中に読み終えました。確か過去問は5月途中くらいからやっていたと思います。理系総合を主に参照しつつ、たまに『Cell』を参照したり、あとはとにかくネットで調べました。

最終的には確か、7月の第1週とかに過去問を1周目を終えたあと、2020年を2回目解いてやめたと思います。7月の第3週とか全くやる気起きなくて勉強してなかった気がする。

直前はCRISPR/Cas9の原理が気になったので説明できるようにしたり、塩基とアミノ酸の構造が心配だったので描けるようにしたりしてました。前者はまぁ聞かれないと思いますが。

 

終わりに

書き終わったあとに見てみると、以前の記事から新規の情報はほぼなかったですね......。だんだんと受験日が迫ってきて不安になる気持ちもあると思いますが、落ち着いて勉強したらよいと思います(自戒)。

自分も今、新たな研究室の新たな研究を始める段階であり、「早くキャッチアップしなきゃ」と焦る毎日です。論文をろくに読んでこなかったので、そりゃあもう大変です。

また、自分は電車でキャンパスまで通っています。人生で初めての電車通学で日に日に疲労も溜まっております。一方で、通学の時間は読書に充てており、気持ちの切り替えにもなるので、有意義ではあるかもしれません。

 

キャンパスの周りには桜も咲いてきました。駒場の周辺はとても綺麗です。

画像に違和感を覚えた方、正解です。消しゴムマジックで映り込んでしまった人間と僕の指を消しています。

 

とまぁ、締まらない感じになりましたが、最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。お互い励みましょう。